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2017年11月13日

#006 「神武は筑豊に東征した」2012.8.5 菊池市講演 福永晋三 [2時間45分~2時間50分]

で、この後はさっぱりわからんのですがね。「恵蘇八幡宮」かどうかわかりませんけど。ほら、また見事に歴史つながるでしょ?簡単に私の妄想で片付けられないでしょ?「朝倉」の土地に「杷木神籠石」あるんでしょ?じゃあ、みんな斉明さん関係しとるやないですか?それでさっきの禰軍さんの墓誌銘からいって、禰軍さんがやってきたのが「菟道宮」、あれが香春。で、香春の所に斉明さんが「狂心の渠」を造ってたらしい、遺物が未だにある。


で、そのまた東の大坂山の所にその「呉中平雪穴」という大きな遺跡が残っとる。これらの証拠が全部つながったら、やっぱり杷木神籠石、「あ、これ良い材料ね」って言って、持っていっちゃったという、とんでもない推理ができてきた。で、ここにまた「菊池」が関わってきた。これが「狗奴国」。もう私もやっと狗奴国見えてきましたよ。はぁ、やっぱりここやと。この穀倉地帯をバックにして戦えば、滅多なことじゃ負けないですよね。


で、この菊池氏っていうのはすごい勢力でね。豊臣秀吉だって、古川さんから聞きましたけど、とりあえずここの地は菊池氏(*不明)として、それで南の島津攻めにいったんでしょ?すごい力ですよ。こらぁ、だから「邪馬台国」(やまたいこく/やまとこく)の時代からものすごい一族、しかも今日みなさんにお話しした、あの「倭奴国」ニギハヤヒの国、あの天狗さん、カラス天狗たち、あの人たちとやっぱ同じ一族だった可能性がある。弥生時代からのやっぱ古くからの由緒ある土地なんです、「菊池」は。


大変な土地なんですよ。あれはもう明らかに中国の正史『魏志倭人伝』、あるいは謝承の『後漢書』、あれにみんな記された国だったんですよ。だから、逆に言えば中国正史に載っかっとるんでしょ?菊池は。キクチヒコ(狗古智卑狗)さんである限りは。「狗奴国」で載っかっとるわけですよ。それでみなさんたち、今まで天狗のこと考えたことなかったでしょ?で、「倭奴国」という国があったんです、あの「漢委奴国」。


で、それを神武さんやっつけて、それで北九州、この菊池まで含んで、で、最初は統一した。いよいよ「倭(邪馬台)の国」が出来上がるわけですよ。さっきのあの石斧の図のようにね。で、それが「倭国大乱」が起きて、つまり要するに、何で大乱が起きたか?というのも私が今回解き明かしたように、「手研耳命」を綏靖が「暗殺」するわけでしょ?暗殺するわけでしょ?本来、手研耳命さんがニニギノミコトの直系の子孫でしょ?


で、綏靖さんとか神八井耳命さんというのは、あれは神武さんが香春の土地、旧・倭の地に入って、あそこで貰った「物部」の媛さんでしょ?物部の媛さんとの間に生まれたのが実は綏靖、神八井耳命なんですよ。だから、あれは倒した、実は倭奴国の、委奴国の「物部」の一族の系譜なんですよ。あの人たちは。でも、「手研耳命」っていうのは明らかに「筑紫」の側で生まれてるわけでしょ?


ニニギノミコトの、まぁ本来「分家」だったはずなんだけど、もうこれで戦争で勝ったんですから、侵略で勝ったんですから、今度はこっちが「正統」でしょ?だから、本来「手研耳命」さんが「正統」のはずなんですよ。それをまた地元の物部の媛君を母に持つ綏靖たちが、これは手研耳に対する今度は「反逆」でしょ?だから、この「反逆」を良しとしなかった人たちが、互いに対立して、「いや、俺たち物部が本来は物部の本流じゃ」って争いしたのが、これが「倭国大乱」じゃなかったかなと。


そうするとやっぱ崇神さんが、崇神さんが再び「ミマキイリビコ」って言いましてね。これは任那の方から、また韓半島からやって来るんですよ。それで、ゴチャゴチャゴチャゴチャしてる倭の国に入り込んで、それで彼が一体何をやったかというと、「崇神」の称号にあるように、「神を祀った」んですよ。で、何を祀ったかと言ったら、この倭奴国の元々の神様「ニギハヤヒ=天照」を祀るんですよ。それから、香春におった「大物主神」を祀るんですよ。


この神を祀ることによって、物部一族はようやく納得したわけでしょ?それでその「大物主神」に仕える、その多分、巫女さんであったと思われる「卑弥呼」さんを立てることによって、やっと国が安定して女王が共立されるわけでしょ?成り立つわけですよね。で、その時に私が神武東征で分析した、その卑弥呼さんというのがどっかにおらんかな?『日本書紀』以外におらんかな?って探したら、『旧事本紀』の中におったんですよ、この表。


で、そこに「鶴岡八幡宮」、これがひょっとして「橿原宮」跡ですね。これもだから、「山」になってますから、原文はひょっとして「橿山宮」だったかも知れないですね。「原っぱ」じゃないんです、このお宮さん。山の上です、やっぱり。で、隣が「おほきんさん」の墓ですね、「神武陵」ね、はい。