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継體天皇御宇此縣國民懼威奴岳強暴鬼
>、「継体天皇の御宇、この県のくにびと、威奴岳(いぬがたけ)の強暴な鬼をおそれる」と書いてありますね。その鬼を退治したっていうのが、ここに書いてあるんですよ。大事なことは、あそこの「威奴岳の鬼」なんです。同じあの威奴の字が使ってありますね。威力の「威」に、奴隷の「奴」です。これ後で、みなさん地図で確かめてください。英彦山の、あの山並みの所に「犬ヶ岳」、今もあります。
どんな字、書きます?あのワンちゃんの「犬」、書くんです。だから、あの金印の国も「委奴國」(いぬこく)と読むべきなんです。ここにちゃんと「威奴」が出てます。国内資料に、ちゃんと残ってるんです。
犬ヶ岳、ワンちゃんの犬って書くんです。よろしいですか?それが、人皇27代継体天皇の時には、「鬼」ということで、もう朝廷にとっては邪魔者になったんです。その「威奴岳の鬼」ってのは一体何なんだということが、これです。
これは、神武天皇紀において有名な「八咫烏」です。求菩提山には、ちゃんと八咫烏います。八天狗です。あの真ん中にデーンと座ってるのは大天狗です。これ、固有名詞があります。「豊前坊」です。その豊前坊と八咫の烏天狗、八咫の烏が、これが神武さんの道案内をして、「委奴国」を滅ぼしたわけでしょ?求菩提山には、その縁起と共に、天狗さんがいるわけでしょ?烏天狗さんが。
この天狗さんの「狗」の字、「犭」に、一句・二句の「句」って書きますよね?天狗の「狗」。あれ訓読み、また、「いぬ」ですよ?「いぬ」ですよ。だから、天狗さんていうのは、「天狗」(あまのいぬ)さん、「天狗族」(あまのいぬぞく)なんです。これもまた「委奴国」の証明です。神武さんは、この「委奴国」をやっつけたんです。だけど、この人たちは、本当は委奴国の一員ですよ?
だから、この人たちは結局、本国を裏切って、神武さんについた側ですよね?だから、八咫烏はこの後、領地もらいますね。年表で確認していきますがね。求菩提山という所には、そういう伝承とですね、デフォルメされてますけど、八咫烏一族が、ちゃんと伝承で残されているんですね。これは私が、筑豊から英彦山から、もうあちこちあちこち、十数年まわった結果です。ここまで見出しました。
これは、その倒された委奴国の一番最初の神様、あの笠置山に降臨したとされる「アマテラスクニテラスヒコアマノホアカリクシタマニギハヤヒノミコト」、まぁこれだけは覚えましたけどね。このお宮さんが実は私の生まれ故郷のお宮さんです。18の年まで初詣行った宮さんです。私、この祭神知らなかったんです。40代で古代史始めるまで。なんと、「ニギハヤヒ」を祀ってあるんです。
「天照」宮の字、注意してください。「アマテラス」です。僕は、ここで初めて「は、男神のアマテラスさんがいるんだ」ってことに気が付いた。決して「女神」さんじゃないです、ここ。明らかに「男神」です。
男神のアマテラスさんがおるやないかと、これが後に、「スサノオノミコト」と争うんですがね、天下をね。まぁ、それは今日よろしいです。はい、これは大善寺玉垂宮、昨日、久留米でもやりましたけども、これ八幡(はちまん)形式になっておりますね。
ここに書いてありますように、三叉(みつまた)の鉾(ほこ)に、これが「天狗」の面、「鬼」の面です。大善寺玉垂宮の鬼夜(おによ)の祭りにおいても、この鬼さんというのが掛けられてますね。これは、神功さんにやっつけられた鬼の側です。だから、大事なことは、さっきの求菩提山縁起において、あの八咫烏、八天狗が、継体さんの時代には「鬼」に貶められたんでしょ?とすると、求菩提山縁起では、天狗と鬼が一緒なんですよ。
同じ一族なんですよ。ただ、権力が変わる度に、それが貶められていくわけですね。だから、八咫烏さんは神武さんに協力したから、これは邪馬台国、倭の国ができた時の功労者ですよ。ところがもう、継体さんという風に、王朝が変わった時には、もう、鬼、邪魔者、前権力の使い、これやっつけられる側ですよ。これが、これが久留米の鬼夜にも関係してくるわけですよね。